歌屋ボーカル研究所

     歌全般、歌唱法、声などに関するあれこれ

カテゴリ: 歌が上手くなる方法

先日あるライブハウスのオーナーからちょっと気になる話が。そこではロック、ポップスはじめ色々なジャンルの演奏がされているのですが、演者さん自作自演の曲いわゆる”オリジナル曲”は聴いていてもつまらなくて眠くなってしまうとのこと。

自身オリジナルバンドをやっている身としては耳の痛い話ですが、言われていることはわからなくもなく聞き手は知らない曲より馴染みのある曲を聴きたいですよね。

最近は自身のバンドでもカバー曲を取り入れたりしていますが、もう一つお客さんを飽きさせない方法として考えたのがこちら。

”あえてツッコミどころを作る”

自身を振り返ると、例えば歌詞を作る際は正確な言葉使いで完全に辻褄を合わせ人から”これはどういう意味”と問われても”それはこういうことです”とキチンと説明できる、つまり”ツッコミどころがない”のがよい歌詞だと思っていたんですね。

でもある時この曲を聴いて”なんじゃこりゃ”とぶっ飛んだのでした。



大塚愛本人による作詞・作曲のこの曲、Bメロの一節”書きあらわせれない”という表現は本当なら”書き表すことができない”の言い間違いで直すべきところ。それをあえてツッコミどころとして、ツッコまれるー>人の注目を集める、の図式となっています。しかもこの曲の中では字数的にも心情的にもこの表現がぴたりとハマっていて他ではこうならないでしょう。

SNSその他自分を表現していかなければならない機会が多い昨今、自己表現に物足りなさを感じる時は上記考えてみられてはいかがでしょうか?

ちょっと前に”英語の発音を良くするには喉発声が大事”という記事を書きました。

英語の歌をカッコよく歌うには?英語の発音は”喉”で決まる!!

今回同様に”英語には喉発音が重要”と語っているビデオを見つけたので貼っておきます。



この方はタロサックさんといい、オーストラリアに在住し世界中からオーストラリアに集まってきた人々に英語でインタビューをする動画を数多くUPされている人気YouTuberです。私も以前からチャンネル登録して様々な動画を拝見させていただいていました。

そして今回この元々流暢に英語でインタビューされているタロサックさんがやはり英語には喉発音が大切なのだと言われているのを観て、改めてその重要性を実感しました。

このビデオで解説されているポイントを以下に上げておきます。

喉発音を行うために必要なステップは以下の4つ
1.あくびをするイメージで口の中にスペースを与える
2.息を吐ききる
3.音を出し続ける練習
4.英語の文で練習

興味ある方は是非動画をご覧になってください。で面白いのは上の1,2ってボイトレやられている方には実に馴染みのある”良い発声のためのポイント”でもあるんですよね。ということは、

・英語を話す人は歌が上手い
・英語を上手く発音できるようになると歌も上達する

と言えるのでしょうか?どこまでも興味は尽きないですね。


今月の頭に”関ジャム”でボーカリスト特集をやっていたので、役立ちそうなところをメモしておきました。

アーティストゲスト:AI、C&K、向井太一

AI:
・ホイットニーヒューストンの”エンダー”をひたすら練習する
・いいなと思ったものをマネるのが大事
・歌う前の準備
 低音ハミング、ハミングで低音->高音、リップロールなど
・”ハピネス”の歌い方はボブ・マーリーのイメージ
・曲によって声を使い分ける
・憧れるレジェンドアーティスト:ホイットニーヒューストン、Mhiro

C&K
・声が枯れた時は枯れた時の歌い方をする
・服のように声を替える
・相方の声に寄り添う
・憧れるレジェンドアーティスト:松山千春

向井太一
・メンタルトレーニング
 ”胸を3回叩いて「女優・女優・・・」と言う
・抜け感を出す
 80%位の歌い方->最近のトレンド
・憧れるレジェンドアーティスト:ORITO、WONSTEIN

また同じ週にゴールデンでスペシャル番組、「関ジャムJ-POP史 歌のプロが選ぶとにかく歌唱がスゴいアーティスト20人」が放映されました。取り上げられていたアーティストは以下の通り。

MISIA、小田和正、吉田美和、中島みゆき、久保田利伸、松たか子、清水美依紗、夏川りみ、milet、根本要、玉置浩二、藤井風、藤原聡、Ado、大森元貴、中納良恵、ハナレグミ、三浦大知、山下達郎、忌野清志郎

ご参考まで。

コロナもついに5類移行となり、周りの状況も以前に戻りつつあります。これまで我慢してきたカラオケを復活した皆さんもいらっしゃるのでは?

その際これまで歌っていなかったのに急に大声で歌ったりするのは要注意です。”久々にカラオケに行って歌えるか心配だったけど歌ってみたら結構調子良く歌えた”みたいなことも意外にあるんですが、それで調子に乗って長時間歌い続けるととたんに喉の不調を覚えるケースも。

歌はスポーツ同様、長期間行っていなかった場合復帰直後にいきなり最初から飛ばし過ぎるのはよろしくありません。リハビリのつもりで様子を伺いながら調子の良いうちに切り上げるのがよいでしょう。

丁度少し前に喉の病気についての記事がありましたのでリンクしておきます。

東洋経済オンライン
【喉の痛み・声がれ】注意したい咽頭の病気一覧

喉の調子が悪い場合は決して無理せず休息をとり、症状が改善しない時は早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

ちょっと前ですがテレビをつけたら”小学生が選ぶ! 歌がうまいと思うアーティスト”みたいのをやってました。

”やっぱり今はMISIAが1番なんだろうな”くらいに思いつつ横目で見ていたら第3位 MISIAと発表されたので”おや?ではその上は誰だろう?”と俄然興味が湧いてじっくり観ることに。

そして第2位 Adoとの発表。10代にしてあの歌唱力と表現力を兼ね備えたスーパーシンガーAdo。なるほど、納得。となるとこの抜群の歌唱力を持つ2人を押さえ栄えある1位となった歌手とはいったい誰?

結果発表・・・第1位 YOASOBI(幾田りら)

あーそうきたか。確かにあの複雑なメロディラインと転調しまくりの難曲”夜に駆ける”を軽やかに歌い上げるお姉さんは小学生から見たら憧れなんでしょうね。

さてそんな幾田りらが昭和の名曲、松田聖子”SWEET MEMORIES”をカバーしていてそれがこちら。



この曲はいわゆる”昭和歌謡”ですから、幾田りらの歌唱力をもってすれば歌いこなすに何ら難しいことはないでしょう。ただリアルタイムにオリジナルを聴いていた当方にはあっさりし過ぎて少々物足りない気がするのです。

そのオリジナルの松田聖子”SWEET MEMORIES”がこちら。



いかがでしょうか?表現力の点において、やはり松田聖子は偉大な歌手だなぁと思われませんか?もちろんどちらが良い悪いではなく個人の好みですし、昭和の人間にはオリジナルの方にノスタルジーが何割増しかになっているのも事実。

ちなみに当方当時は”明菜派”でした(笑)。

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