首都圏の緊急事態宣言が2週間延長となるようですね。3/7に緊急事態宣言が明ける前提でその後2本のライブを予定していましたがこれもお流れになる模様です。残念。

さて最近”働かないオジサン”というフレーズをよく目にします。これは主に高給をもらっている高年齢のサラリーマンを非難する言葉で十数年前にサラリーマンを辞めてしまった自分には関係ないっちゃないんですが、それでも同年代の仲間が責められていると思うと少々弁明したくもなります。

その昔バブルのころにも”働かないオジサン”や”マウントオジサン”はたくさんいました(もちろんそんな言葉はまだありませんでしたが)。というかそもそもリーマンオジサンとはろくに働かずに高給もらって若い者には威張り散らし(今でいうパワハラですね)女の子にはちょっかい出す(同セクハラ)と定義される生き物で、当時の若者達もそんなオジサン達を決して快く思っていた訳ではありません。

ただ今のオジサンと一つ違うのは当時のオジサンは金と権力をしこたま持っていたのですね。よくテレビでバブルのころの豪遊を語る芸能人が出てますが、彼ら自身がお金を持っていたというより当時のオジサン達が金をばら撒きそれで遊ばせてもらっていたのがほとんどでしょう。実際私の勤めていた会社でもヨットや別荘を持っていてそれを福利厚生の一環で社員に使わせたりしていました。

となると若者は考えます。”オッサンは大っ嫌いだがカネ出してくれるならガマンして背面服従(正しくは面従腹背)、いずれ自分もあの立場になれば好き放題できるし。でも決して若者に嫌われるあんなオッサンにはならないぞ。”と。

まだリストラなんて嫌な言葉もなかった時代ですね。その後は皆さんご存知の通り、時は流れ全てはガラガラと音を立てて崩れ去りたどり着いたのはコロナの世界、残されたのはただ嫌われるだけの哀れな”働かないオジサン”達。そこへ追い打ちをかけるように”年金はあまり出せませんので70歳まで働いてください”とはあゝ無常、そんな殺生な(笑)。

どうでしょうか。少しオジサン達がかわいそうに思えてきませんか?たぶん”いや若者の方がもっと酷い状況だ”とか”いや女性の方が”といった意見もあるかと思いますが、不思議なのはオジサンが不幸になった分誰かが幸せになったかというと誰も幸せになっていないこと。さて幸せはどこに行ってしまったのでしょうか。