歌屋ボーカル研究所

     歌全般、歌唱法、声などに関するあれこれ

2016年02月

前回の続き。

歌屋のところでは歌うときの基本の姿勢として、以下のように生徒さんにお伝えしています。

1. 足を肩幅ほどに開きスッと自然に立ち、手は横か前方に出し後ろで組まない
2. 丹田を意識し、重心をややつま先側に置く
3. 顔はほぼ正面かやや上向きで、目線はやや上方へ
4. 高音は上方へ伸び上がるように発声する

もちろんこれは”こうしなくてはいけない”と言っているのではなく、これを基準として重心や顔の角度など個々に合った姿勢を探っていくのです。

これまで多くの生徒さんを見てきて、この姿勢がピタッとはまって伸びやかに発声できる方と、どうもこの姿勢だと収まりが悪い方がいるのがわかってきました。

後者の方の歌う際のイメージは例えば以下のようなものです。
1. やや膝を曲げ気味にして腰を落とし、重心をかかと側へ置く
2. 高音やここ一番の発声の際、ややうつむいて身体を縮めるようにして発声する

つまり重心を前方に置く”つま先型”と後方に置く”かかと型”で身体の使い方がまったく逆と言えるほど異なるのです。

でこれを4スタンス理論に当てはめると、つま先型:身体を伸ばすことで力が出る vs かかと型:身体を縮めることで力が出る、とその特徴が見事に一致して大変興味深い。

さらに4スタンス理論では物を握る際の身体の使い方が、つま先型:指先で握る vs かかと型:手の平で握る、ということで確かにマイクを手の平でがっつり握り込んで歌う人は身体を縮めてシャウトするイメージがあります。おもしろいですね。


さてここまで4スタンス理論のつま先型・かかと型について歌屋の見解を述べさせていただきました。皆さんも自分のタイプを知ることでよりよい発声ができるようになるかもしれません。

4スタンス理論ではあと身体の外側・内側で4つに分類されますので、興味のある方は調べてみてください。

なお上記はWEB等で得られる情報から書いたもので、4スタンス理論を正式の学んだ上でのものではありません。また4スタンス理論自体科学的に実証されたものではないと思いますので、その点ご了承ください。

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昔から性格判断みたいなものが好きでいろいろ試したりしていたのですが、最近たまたま見た”ホンマでっか!?TV”で面白そうな性格判断をやっていてつい見入ってしまいました。

心理評論家の植木先生と異常心理評論家の杉浦先生が出演者の性格を診断・分類するもので、人は以下5つの性格タイプのうちいずれかに当てはまるのだそうです。

・精神的に安定していて内向的なカームタイプ
・精神的に安定していて外交的なディレクタータイプ
・精神的に不安定で内向的なエキセントリックタイプ
・精神的に不安定で外向的なブラックリストタイプ
・全てに平均的なアベレージタイプ

これは”YG性格検査(矢田部ギルフォード性格検査)”というのが元ネタのようで、実際に自分がどのタイプに属しているのかはhttp://ex.senmasa.com/ygtest/でテストできる模様。ちなみに歌屋は”典型的なカームタイプ”らしい。ふーん、そうなの。。。


さて上記は性格の分類でしたが身体の使い方においてもやはりタイプがあり、自分のタイプを知りそれにあったトレーニングをすることでゴルフやボーリングなどスポーツの分野で大きな成果を上げているとのこと。

これは”4スタンス理論”と呼ばれ、身体の重心がつま先側・かかと側のどちらにあるか、さらに内側・外側のどちらにあるかによって以下4つのタイプに分類されるというもの。

A1: つま先・内側 イチロー型(ダルビッシュ有、本田圭佑、石川遼、高橋尚子)
A2: つま先・外側 王貞治型(松坂大輔、タイガーウッズ、浅田真央、ウサイン・ボルト)
B1: かかと・内側 長嶋茂雄型(黒田博樹、室伏浩二、福原愛、青木功)
B2: かかと・外側 松井秀喜型(田中将大、ジャンボ尾崎、香川真司、安藤美姫)

どのタイプに属するかで身体の使い方がまったく異なっていたり、あるタイプに有効なフォームやトレーニングが別のタイプには逆効果になったりするとか。

それぞれのタイプの詳細や自分がどのタイプに属するかのチェック方法は”4スタンス理論”で検索するとたくさん出てきますのでぜひ調べてみてください。


でやっとここからが本題。歌もスポーツ同様身体を使って行うものである以上、これら身体のタイプによって適した歌い方があるのではないか?そう考えるとこれまでやってきたボーカルレッスンにおいてふと思い当たる節がある・・・

ということで、続きはまた。

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