歌屋ボーカル研究所

     歌全般、歌唱法、声などに関するあれこれ

2014年05月

たまには歌とまったく関係ない話を。ここ2年間使っていたSBのiPhone4S、今月更新月なのと娘の学割が使えるのとでauへの乗り換えを検討していました。

最初はそのままiPhone5Sへ移行するつもりだったのですが、もうすぐ6が出そうですしAndroidへ機種変更した方が料金的にかなりお得らしい。。。

いろいろ情報をあたっていたところ、鶴見に格安の携帯ショップがあるのを見つけ早速行ってみることに。

この手のケータイ屋さんというのは何となく怪しげな印象を持っていたのですが、実際行ってみると応対・説明ともしっかりしていてまったく問題なし。

で肝心の料金の方、月々の使用料が安くなるのはもちろん、今年の4月以降かなり厳しくなっていたキャッシュバックもまだこの店では生きていて、機種によっては家族3台まとめて\150,000などといったケースも。

私は欲しい機種があったのでここまで至りませんでしたが、それでもかなり良い条件で家族全員新しいスマホに乗り換えることができました。

最初は”えーiPhoneじゃないの”と文句を言っていた娘も2,3日すると”画面が大きくていい、電池も持つ”と満足な様子、また使いこなせるか心配していた超機械オンチのカミさんもiPhoneを2年使っていたからか特に操作に問題なく一安心。

ということで同一機種を2年以上使われている方は乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?特に家族に学生がいる方は各社6/1が学割の締め切りですので今週末がラストチャンスです!

・・・と最近すっかりライブハウスやケータイショップの回し者のようですが、もちろんそちらからのキャッシュバックは一銭もいただいておりませんので一応お断りしておきます。

Android、いいですよ~。なんたって”歌屋ボーカルトレーナー”アプリが使えますから。。。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.
 

先週末は月一恒例ビートルースライブ、今月は生徒さんを引き連れて行ってきました。3月に行った際の様子は先日レポートしましたが、4月、そして今月も、駅で待ち合わせ->駅前の居酒屋でお食事会->ライブ会場へ、というまったく同一パターンでのライブ観覧ツアーとなり、すっかりツアーコースが定着した感があります。

今回も開演少し前に会場入り。いつも通りの常連さん達とメンバーの皆さんの姿・・・おや?どうもいつもと様子が違う、何か不穏な雰囲気。。。

少ししてその原因がわかりました。ちょうどこの日はポール・マッカートニー日本公演の初日、そしてそれが明後日に延期(この時点での情報)となり、その話題で持ちきりだったのです。

何人かのお客さんは国立から流れてきていて、中には名古屋から来られたという方も。きっと国立には土曜日ということで地方からポールのライブを観に来た方も多かったのでしょう。

これは後からの報道で知ったのですが、開演直前での中止ということで普通なら暴動の一つも起こるところを、皆一様にポールの状態を気遣いながら、静かに会場を後にしたとのこと。

またこの様子を聞いたポールは驚いてそして感謝していたとのことでした。これは日本人として嬉しいですね。こういう日本人の美徳はずっと失くさずに大切にしていきたいものです。

さてこちらのライブ、これは始まってしまえばいつも通り、いやいつも以上の迫力でした。パウロさんのスライド・ギターという新趣向もあり、大満足の一夜。国立から流れてきたお客さんの1人が”ここにこれてよかった”と言っていたのが印象的でした。

その後のニュースでは、”ポール・マッカートニー、東京の病院に入院、退院は未定”とのこと。今はただ、皆で回復を祈りましょう。

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♪Singing songs changes your world.
 

昨年来日し東京ドーム他日本各地でライブ・パフォーマンスを観せたポール、歌屋の周りでも結構行ってる人がいて皆一様に”すごかった。70歳を超えているとはとても信じられない”と言ってました。本当にすごいですね。


さてそんなポール師匠の歌い方の特徴を上げてみます。まずは見た目から。

1. 口は縦に大きめに開く
2. 首から上はほぼ脱力状態
3. 頭を斜めに軽く振る(首振り人形?のように)
4. 視線はやや上目遣いで左右にさまよう感じ

時代や曲目、状況によっても異なりますが、こんなイメージではないでしょうか。ここでやはり特徴的なのは”力が抜けている”ことですね。

"Yesterday"のようなソフトバラードはもちろん、けっこうに激しい曲でも余裕の表情だったりします。これは多くのハードロック系ボーカルがシャウトで苦悶の表情を浮かべるのと対象的です(演出はあるにしても)。



そして実際の発声、バラードの際の極めて柔らかい声から"Helter Skelter""Oh! Darling"のような激しいシャウトまで、自在に発声の仕方を使い分けています。

以前ラジオで桑田佳祐がリスナーからの”桑田さんはポール派ですか、ジョン派ですか?”との質問に次のような回答をしていました。※記憶ベースなのであいまいです。

”ジョンの曲しかカバーしないが、実はポール派。ポールの声は日本人には出せない。あれは喉にEQが付いている。”

EQ=イコライザーというのは音質を変化させる装置です。つまり曲によってEQで声質を変化させているということですね。さすが桑田佳祐、上手い喩えをします。



さらにポールの声の特徴は、基本的に”胸声”であること。胸声についてはこちらの以前の記事をご覧ください。

胸声の特徴は”太く、甘い”ことですので、バラードにはピッタリ、まさにこちらの胸に響いてくる歌声です。そしてポールの場合激しい曲でのシャウトの発声もこの胸声を押し上げて出しているイメージになります。

これは少々やっかいで、当ブログでは一貫して”胸声を押し上げて高音を出すのはNG、中声・頭声に切り替える”ことを推奨してきました。”あれあれ、言ってることが矛盾してるんじゃないの”。。。

いえいえ、あくまでもオススメは”高音は頭声に切り替えて出す”です。ではポールの場合は?答え、”プロだからOK。なんでもあり”

例えば格闘家をイメージしてみてください。彼らのやってることで身体にいいことは一つもないですが、だからといって”それ身体に悪いからやめた方がいいですよ”って言わないですよね。おそらくぶっ飛ばされます。プロは覚悟を決めて、命を削って普通の人ができないことをしているのです。それがプロなのです。

ポールは言わずと知れたプロ中のプロ、オリジナル・キーのままオーディエンスのために身体を張って歌います。実はライブの"Helter Skelter"は出だしメロを少し変えてビートルズ時代の最高音より低くしていたりしますが、これはポールの価値を1mmも落とすものではありません。70を過ぎ遠い国まできて数万人が注目するステージに立ち、重い楽器をかかえ3時間に及び期待を超えるパフォーマンスを魅せる、これは奇跡以外のなにものでもありません。

うーん、後半熱くなって字数が急に増えてしまい失礼しました。。。ポールの追加公演今月ですね。行かれる方、どうぞ楽しんできてください。うらやましー。

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