歌屋ボーカル研究所

     歌全般、歌唱法、声などに関するあれこれ

2011年10月

今日は前回の続き、”守破離””破”です。

前回の”守”は、”修行の初期段階において師の言いつけを守り基本に忠実にそれを身につける”というものでしたが、それに対し”破”は基本を押さえた上で自分なりの創意・工夫を加え自身の型を創っていく、というものになります。

つまり”守”が”基本”であるのに対して”破”は”応用”と捉えるとわかりやすいでしょう。

好きなアーティストの歌を歌う場合でも、”守”ではモノマネをするかのようにその人の歌い方を忠実に再現しようとするのに対して、”破”では自分なりの解釈・歌い方でその歌を歌うことになります。ですので声の出し方、リズム・ノリ、時にメロディでさえも元歌とは異なって、それがその人のオリジナルソングとなるのです。

この時注意しなくてはいけないのは、”破”はあくまでも”守”があった上での”破”であるということです。

”破”というのは文字通り、一旦押さえた基本を”破る”から”破”なので、基本が無ければただのデタラメになってしまいます。

ジャズピアノのアドリブなどもデタラメのようで、実は基礎をしっかり押さえているから成立するのです。またよく語られる例ですが、一見子供のような絵を描くピカソも若い頃のデッサン画を見るとそのデッサン力は図抜けていると言われます。

その意味でもう十分上手く歌える”破”のレベルにいるという人も、時に”守”に立ち戻ってみることは大切です。

首位打者となるようなバッターでも、スランプに陥ると基礎が崩れていないかを確認すべく基本の素振り繰り返すそうです。”守”と”破”の間は行きつ戻りつ、ふと気づいた時に一つ高いレベルにいる、というものなのでしょう。

今日は”守破離”の”破”でした。次回はいよいよ最後、”離”についてです。

歌屋ボーカルスクール
♪Singing songs changes your world.

温度差の激しい毎日で着ていくものに迷う今日この頃、やはり風邪をひかれる方も多いようですが、最近”風邪かと思ってたら花粉症だった”と言われる方が結構いらっしゃいます。

花粉症といえば春先のスギ花粉症というイメージがありますが、この時期ブタクサなどで花粉症になる方も多くいるようです。やはり鼻水が出て、時には喉に来て声が出にくくなることもあり、こうなると楽しい歌のレッスンもつらいものになってしまいますね。

最近はよい薬も出ているようですので、花粉症かと思ったら早めに耳鼻科に行かれるとよいでしょう。やはり歌のレッスンはよいコンディションで受けていただくのが一番です。

さてその歌のレッスンですが、このところ歌屋のところでは単に歌が上手くなるためのレッスンを行うというだけではなく、生徒さんのリクエストにより様々なタイプのレッスンを行うようになってきています。今日はその一例を紹介させていただきます。

・事前に自作の歌詞をメールでいただき、歌屋が作曲・カラオケ作成をしたオリジナル曲でレッスン・レコーディング
・録音した自身のピアノ伴奏を持って来られ、それを使用してのレッスン・レコーディング
・英語の勉強を兼ね、英語の曲でのレッスン
・友人の披露宴やバンドのライブなどに向けての集中レッスン
・ギターを弾きながら歌う弾き語りのレッスン
・最近パソコンを始められた方で、歌の合間にパソコンのレッスン。。。

などなど、皆さんにはそれぞれご自分のスタイルでレッスンを楽しんでいただいています。やはりせっかくお金と時間を使ってレッスンを受けに来られるのですから、歌屋のリソースを十分に活用していただけると歌屋としても嬉しいです。

生徒さんには”リクエストがあったらどんどんあげて”と言っています。さてさてこの先どんなオリジナルレッスンが行われるようになるのでしょうか。

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♪Singing songs changes your world.

これまで歌うまのコラムでは主に歌を上手く歌うための技術的な面について書いてきましたが、今回は少し精神的な面を書いてみます。

”守破離”という言葉を聞いたことがありますでしょうか?出典はよくわかりませんが、古くから武道を始め多くの稽古を重ねてその道を極めていくような芸事、習い事の心得として使われてきた言葉です。

歌もただ楽しんで歌うというももちろんありですが、これを一つの極めるべき道・芸として捉えたとき、この”守破離”が修行の一道しるべとなります。

”守破離”は守・破・離の3つからなり、それぞれ一つの道を極めていくにあたっての段階、習熟のレベルにおける心得を示します。

まず”守”ですが、これは読んで字の如く”守る”の意で、修行の初期段階においては師の言いつけを守り、基本に忠実にそれを身につける、というものです。

歌においては基本の発声練習などはまさにこれに当たるでしょう。音程は揺れたりしゃくったりせずピンポイントでど真ん中を突いているか、リズムはブレずに乗れているか、発声は常に腹式で響きはあるか、といったところがきちんとできることが重要です。

また好きな歌手の歌い方をそのまま忠実に真似てみるというのもよいでしょう。100%モノマネをする必要はありませんが、その歌手の声の出し方から、ブレス、表情、身体の使い方に至るまで、しっかり観察してそれを取り入れてみるのは自身の歌の上達にとても役立つはずです。

今日は”守破離”の”守”ついて書きました。次回は”破”についてです。

歌屋ボーカルスクール
♪Singing songs changes your world.

10月に入り、 急に涼しくなりました。歳を経るにしたがって月日の流れが加速度的に速くなっているように感じる歌屋ですが、特にこの時期はとんでもなく時間が速く過ぎ去っていくように思えてなりません。先月半ばまで”残暑が・・・”などと話していたのが、今は”あと3ヶ月で今年も終わり”なのですから。

さて少し前ですが、開業以来3年超ずっと使用してきたノートPC(DELL XPS M1330)のトラブルに見舞われました。バッテリーに充電がされないのです。ACアダプターに繋いでいれば問題なく使えるのですが、電源を入れたまま移動することも多いのでケーブルを抜いた途端電源が落ちてしまっては使えません。

バッテリー本体は交換して間もないですし、よく見るとACアダプターのパイロットランプが点灯しなくなっていたのでこれはACアダプターの異常だと考えましたが、WEBで調べたところこの現象は熱でマザーボード上のコンデンサがやられて発生するもので、マザーボード交換等の修理が必要とのことでした。

歌屋のところではメールや生徒さんのスケジュール管理からホームページ・ブログの更新、果てはスタジオブースに持ち込んでのレコーディング等にもこのノートPC1台に依存していましたので修理に出すことはできず、思い切って買い換えることにしました。

とにかく現状のPCのスペックと同等のもので安ければよいということで物色して、Lenovo G475 14型 LEDバックライト付 HD液晶 ノートブック ブラック 4360-22Jに決めました。



上記写真はアマゾンのもので現在4万少々の価格となっていますが、歌屋は他で購入して3万と少しの値段でした。これまで使っていたDELLが10万程でしたから隔世の感があります。

使用感も普通に使う分には申し分ありません。画面も幅が広くなって快適です。ただ1点だけ残念なのは内蔵マイク、これは使えませんでした。

以前のDELLだとちょっとしたカラオケ練習で録音しようという時は内蔵マイクで十分使えたので同程度のものだろうと勝手に思っていましたが、音質が悪くてNG、付いている場所もパームレスト上でこれもどうかと思います。もっとも内蔵マイクを使う人ってほとんどいないのかもしれないですね。

なので新旧交代して自宅パソコンにしようと思っていたDELLは引き続きカラオケ練習用として使用することにしました。バックアップ機もあった方が何かと安心ですし、これはこれでよかったのかなと思っています。

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