歌屋ボーカル研究所

     歌全般、歌唱法、声などに関するあれこれ

2010年03月

前回の中声の続きです。皆さん”ハミング”は上手く出来ていますでしょうか?ハミングでの発声練習手順を以下に記します。

1.足を肩幅に広げ腕は力を抜き体側へ、スッと真っ直ぐに立つ。顔は正面から少し上向き、目線は斜め前方遠くを見る。
2.上半身の力を抜き、下半身はしっかりと支えて立つ。腹式呼吸で7~8分目の息を吸う。
3.口は軽く閉じ、”んーーーーー”と5秒ほどハミングを伸ばす。軽く向うへ飛ばしてやるイメージ。

ポイントは上半身、特に顔や首周りの力が抜けていることです。口を強く結んだりして力んでしまうのはNGです。慣れてきたら自分の頭蓋骨にハミングを響かせるイメージを持ってください。自分で頭に響いている感じが掴めるのがベストです。

この響きが感じられるようになったら今度は”あ”で発声していきますが、これはまた次回に。

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♪Singing songs changes your world.

続いては”中声”です。ポップスを歌う場合のメインになる声と位置づけられます。以前、”歌が上手いとは? 音程”のところで以下のように書きました。

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より正確に音程を取る方法として、よく”音程は眉間で取るように”と言われます。合唱経験者はご存知かもしれませんが、正しい発声の仕方として”声帯から出た声が自分の頭の中を通って眉間から斜め上方に抜けていくようイメージする”のように言われたりします。これはどちらかというとよい声を出すための話なのですが、音程を正しくとる観点からしてもこの声の出し方は効果的です。声の出し方、いわゆる発声についてはまた今後何度か触れていくことになりますが、まずこの”声を眉間に当てる”発声を身につけていただきたいと思います。
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ここで”よい声を出すための話”と書いたのが、この”中声”の発声とリンクします。つまり”中声”は”声帯から出た声が自分の頭の中を通って眉間から斜め上方に抜けていく”ように発声するということです。

とはいえ、なかなか最初からこのイメージを掴むのは難しいと思います。そこでこのイメージを掴むのに”ハミング”を用います。皆さんハミングはわかりますでしょうか?いわゆる鼻歌で、何かしながら”フン、フーン”とメロディを歌っているときのそれと思ってください。

この軽く上方へ抜いていくハミングの発声が中声の発声となります。ですのでまずこのハミングで上方へ抜くイメージを掴んでいただきたいと思います。何か好きな1曲を通してハミングで歌ってみるのもよいでしょう。

”中声”については、次回もう少し詳しく説明します。

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前回書いた娘の卒業式での挨拶、なんとか無事終えることができホッとしています。実は卒業式で壇上にて挨拶するにあたり迷っていたことがあり、それは”髪を切るか切らないか”です。

歌屋は今結構なロン毛で、アバターを見ていただけるとわかるのですがほぼこのイメージと同等の髪の長さがあります。この頭で卒業式の挨拶をしてよいものかどうか。。。さんざん迷ったあげく、結局そのままで出ちゃいました。不快に思われた方がいらっしゃいましたら、この場を借りてお詫び申し上げます。

でもここまできたらせっかくだから当分伸ばし続けてみようかな、などと不埒なことを考えたりしています。

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発声方法の最初は低音の発声”胸声”です。まず低めの声で”おー”と発声してみてください。その時胸がぶるぶると震えるのを感じられますでしょうか?これが”胸声”です。

低音の発声をする場合、この胸の響きを意識してより胸に響かせるようにします。胸にパイプオルガンの太いパイプがあり、ここに音を響かせるイメージを持ってもよいでしょう。これによって深みのある低音の発声ができるようになります。

昔の歌謡曲では結構この胸声で歌われていたものも多く、一時は低音の魅力がもてはやされたこともありました。しかし最近のJ-POPではより高音が求められていて、ほぼ中声・頭声で歌われているようです。

では胸声がまったく使われていないかというとそんなことはありません。例えば福山雅治は深みのある胸声で柔らかく歌い、優しさ・あたたかさを感じさせる独特の世界観を表現しています。現在の胸声の代表者とも言えるでしょう。また女性ではドリカムの吉田美和竹内まりあなどが胸声を用いて、低音を響かせる歌い方をしています。

高音流行りの昨今ですがそればかりというのもやはり飽きがくるようで、長く第一線で活躍している歌手は豊かな低音の持ち主であることが多いようです。癒しが求められる時代、また低音が流行る時が来るのではないかなぁと歌屋は思ったりしています。

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卒業式のシーズンですね。娘の小学校も明日卒業式で、以前ここで書きました通り娘は卒業、歌屋はPTA会長として挨拶をしなければなりません。これから原稿作るところです。

で当然礼服を着るのですが、サラリーマンを卒業してはや数年、スーツを着てネクタイを締めるのは年1回あるかないかの冠婚葬祭くらいなので、ネクタイの締め方忘れてないか心配です。こちらも練習しておこうかな。。。

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