歌屋ボーカル研究所

     歌全般、歌唱法、声などに関するあれこれ

2022年もあっという間に終わろうとしています。皆様お元気でお過ごしでしょうか?

ロシア・ウクライナの戦争やコロナの終結も未だ見えず、賃金は上がらないのに物価は上がり続ける一方といった重苦しい雰囲気は依然として継続しています。

個人的にもう一つ音楽に関わることで気がかりなのが”AIの進化”

数年前にシンギュラリティという言葉が出てきて多くの仕事がAIに取って代わられるのではないかとの懸念が生じていましたが、今年になりWEB3.0やメタバースが語られるようになるとそれがますます加速している感じです。

身近なところでは”お絵描きAI”が話題に。ご存知の方も多いでしょうが、好きなキーワードを指定するとAIがそれに合った絵をあっという間に描いてくれるのです。

これを一番の脅威と感じているのはイラストレーターさんでしょう。そしてこれを対岸の火事として眺めていられないのが音楽関係の人々。絵と同じ様にキーワードを指定するだけでそれに合った雰囲気の曲を作曲してくれるAIが既に公開されているのです。

AIの絵や音楽はまだ作品として洗練されてはいないようですが、ディープラーニング等でどんどん進化するAIが人と肩を並べるレベルの作品を生み出すのも間もなくでしょう。

さてその際に人は音楽とどう向き合うのか?。自分としては”生身の人間が見せるパフォーマンス”に一縷の望みが見いだせないか孤軍奮闘、来年もせっせとライブ活動に精を出したいと考えております。

今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

ちょっと前の”関ジャム”でコーラス特集をやってました。本ブログでは主にメインボーカルにフォーカスしていてコーラスの話題にあまり触れていなかったので、今回はハモリ・コーラスの話を。

関ジャム 完全燃SHOW - テレビ朝日
2022年11月13日放送
一流アーティストに引っ張りだこ!コーラス特集!!

この中で”バックコーラスの重要ポイント”として以下2点が上げられていました。
1.アーティストに寄りそう歌唱
2.コーラスアレンジ

ただこれらはプロの仕事の紹介。例えばアーティストに寄りそう歌唱とはアーティストが歌うのを聞きながら自分のパートを合わせていく作業であり、素人の場合自分の音を外さずに歌うだけで精一杯、時には耳を塞いで歌ったり(笑)といった状況でしょう。

なのでまず初心者向けのポイントとして以下を上げておきます。
1.自分のパートを主旋律だと思って覚えて歌う
2.音を取るのに、歌う時の身体の感覚(喉の感じ、力加減)を覚えておく
3.歌っている音から次の音への繋がりを意識、その差を感覚として掴む

これらを意識してしっかりと自分のパートを歌えるようになったら、メインボーカルを聞きつつつられずに歌うことにチャレンジしてみてください。綺麗にハモれるようになるに連れ、コーラスの楽しさを感じられるようになるでしょう。

ライブでもコーラスが決まるとよい評価をいただくことが多いです。まずは簡単な曲から試してみてください。

最近ライブでビートルズその他英語の歌を歌う機会が多くなってきました。その際気になるのはやはり英語の発音。少しでも英語らしく歌いたいと思っていたところ、英語の発音に関して興味深い情報を発信しているYouTube動画を見つけました。



こちらはだいじろーさんという方で、アメリカ英語とイギリス英語やその他各国の英語発音の違いなどマニアックな情報を数多くそしてユーモラスに紹介されています。

このビデオの中で英語発声のポイントとして以下3点が上げられています。

1.喉を止めない
2.弧を描く
3.アクセント

このうち1.喉を止めない、は当ブログでも過去に”喉を緩める”として説明したことがありました。

悩ましい英語の発音問題・・・でも大丈夫!その4

その際引用させていただいたのが元祖”英語喉”を提唱されているKAZさんのビデオ。以下は最近上げられたシンプルな英語喉の紹介ビデオです。



そしてもうお一方、英語発音には喉発音が何より大事と強力にプッシュされているおさるさん。



どのビデオも喉の使い方に関して言われていることはほぼ同じですね。勉強になります。

しかしこのような有益な情報が無料でいくらでも手に入るとはよい時代です。当方が子供時代テープレコーダー(カセット以前www)なるものが普及し始めた頃、親世代は”今の子はこんな便利なものがあって英語なんかすぐ話せるようになる”と言っていたのを思い出しました。今はその100倍便利な感じですが、果たして日本の英語教育の現状は如何に?



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