歌屋ボーカル研究所

     歌全般、歌唱法、声などに関するあれこれ

ちょっと前の”関ジャム”でコーラス特集をやってました。本ブログでは主にメインボーカルにフォーカスしていてコーラスの話題にあまり触れていなかったので、今回はハモリ・コーラスの話を。

関ジャム 完全燃SHOW - テレビ朝日
2022年11月13日放送
一流アーティストに引っ張りだこ!コーラス特集!!

この中で”バックコーラスの重要ポイント”として以下2点が上げられていました。
1.アーティストに寄りそう歌唱
2.コーラスアレンジ

ただこれらはプロの仕事の紹介。例えばアーティストに寄りそう歌唱とはアーティストが歌うのを聞きながら自分のパートを合わせていく作業であり、素人の場合自分の音を外さずに歌うだけで精一杯、時には耳を塞いで歌ったり(笑)といった状況でしょう。

なのでまず初心者向けのポイントとして以下を上げておきます。
1.自分のパートを主旋律だと思って覚えて歌う
2.音を取るのに、歌う時の身体の感覚(喉の感じ、力加減)を覚えておく
3.歌っている音から次の音への繋がりを意識、その差を感覚として掴む

これらを意識してしっかりと自分のパートを歌えるようになったら、メインボーカルを聞きつつつられずに歌うことにチャレンジしてみてください。綺麗にハモれるようになるに連れ、コーラスの楽しさを感じられるようになるでしょう。

ライブでもコーラスが決まるとよい評価をいただくことが多いです。まずは簡単な曲から試してみてください。

最近ライブでビートルズその他英語の歌を歌う機会が多くなってきました。その際気になるのはやはり英語の発音。少しでも英語らしく歌いたいと思っていたところ、英語の発音に関して興味深い情報を発信しているYouTube動画を見つけました。



こちらはだいじろーさんという方で、アメリカ英語とイギリス英語やその他各国の英語発音の違いなどマニアックな情報を数多くそしてユーモラスに紹介されています。

このビデオの中で英語発声のポイントとして以下3点が上げられています。

1.喉を止めない
2.弧を描く
3.アクセント

このうち1.喉を止めない、は当ブログでも過去に”喉を緩める”として説明したことがありました。

悩ましい英語の発音問題・・・でも大丈夫!その4

その際引用させていただいたのが元祖”英語喉”を提唱されているKAZさんのビデオ。以下は最近上げられたシンプルな英語喉の紹介ビデオです。



そしてもうお一方、英語発音には喉発音が何より大事と強力にプッシュされているおさるさん。



どのビデオも喉の使い方に関して言われていることはほぼ同じですね。勉強になります。

しかしこのような有益な情報が無料でいくらでも手に入るとはよい時代です。当方が子供時代テープレコーダー(カセット以前www)なるものが普及し始めた頃、親世代は”今の子はこんな便利なものがあって英語なんかすぐ話せるようになる”と言っていたのを思い出しました。今はその100倍便利な感じですが、果たして日本の英語教育の現状は如何に?



前回ご紹介した”明石昌夫”氏のビデオの中で”発声練習はしなくていい”といった内容がありました。今日はそれについて考えてみたいと思います。

自分はかつて肩書として”ボーカルトレーナー”を名乗っておりました。人からはよく”ボイストレーナーをやられているんですね”と言われていましたが、面倒なので”あっ、はい”とか適当に返事してました(笑)。気持ち的には”ちょっと違うんだけどなぁ”って感じでしたね。

”ボイトレ”という言葉もすっかり浸透していて、”歌が上手くなりたい”ー>ボイトレに通う、の図式も結構一般的なのではないかと思います。

ではこの”ボイストレーニング”と”ボーカルトレーニング”の違いは?その一つが上記”発声練習”だと考えます。

一般的にボイトレは声・喉を鍛える、つまり発声練習がメインで例えば1時間発声練習のみ行うレッスンもあるでしょう。

自分の場合もレッスンで発声練習を行いますが、その目的は、
1.ウォーミングアップ
2.正確な音程が出せている、よい発声が行われている、等のチェック
であって、声そのものを鍛える目的では行っておりません。

その理由をスポーツにおける筋トレに例えて説明しましょう。例えば野球なりサッカーなり上達しようと考える場合、まずその技術を知りその技術を向上させるために必要となる筋肉を鍛える、との手順となり闇雲に筋トレを行うことはしないでしょう。

歌の場合でも必要に応じてボイトレを行えばよく、目的もなくただボイトレを繰り返すのはおススメしません。

もちろんマッチョを目指して筋トレをするようにボイトレ目的のボイトレもありでしょうから、そこはお好みで。

実は教える側からするとボイトレって楽なんですよね。教わる側も何か達成感みたいなものがあったりして(笑)。

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