前回から大分間があいてしまいましたが、声帯の使い方をギターの弦に例えて説明するシリーズ、今回が最終回、”弦の長さを短くすると音が高くなる”です。

一般に女性は男性より声が高いですが、これは女性の声帯が男性のものより短いからです。また男性・女性それぞれの中で声の高い人・低い人がいますが、これも声帯の長さに依るところが大きいと言われています。

となると”声の高い・低いは生まれ持っての声帯の長さで決まってしまう”->終了・・・となりそうですが、ここからが本題。これまでボイトレなどを受けてきた方の中で、次のような話を聞かれたことはありませんでしょうか?

”声の低い方の限界は声帯の長さで決まってしまうが、高い方はトレーニングによって音域を伸ばしていくことが可能”

ハイ、そうなんです。長い声帯の一部分だけを使用して声を出す、言い換えると”声帯を短く使って発声する”という、まさに”大は小を兼ねる”の発想です。

とは言われても、”声帯を短く使う”ってどうすりゃいいのって感じですよね。このイメージを掴んでいただくのに、まず以前当ブログでご紹介したこちらのページをご覧ください。

  裏声(うらごえ)は地声(じごえ)とどう違(ちが)う?

過去に当ブログで”高音の発声 - ミックスボイス”について、こちらのページの図を参照して以下のような説明を行いました。

-----
この中で”ファルセットーネ”と説明されているのが、ミックスボイスと考えていただいて結構です。ここにある”声を出しているときの状態(模式図)”にあるように、この声帯の状態を作リ出すことで通常で出せる音域を超えた高音、いわゆるミックスボイスを出すことが可能になります。

この図はあくまで模式図ですので実際にこんな極端な形になる訳ではありませんが、ミックスボイスの出し方が今一つ掴めないといった場合は、高音の発声練習の際にこの声帯の形をイメージしてみるとよいでしょう。
-----

ここで改めて、この”ファルセットーネ”の図をご覧ください。この図では声帯が完全に”Yの字”形になっていますが、着目すべきはこの”Yの字”下部の縦棒の部分です。

声は左右の声帯が打ち合わされることで出るので、今この図の状態では”Yの字”の縦棒部分のみで発声が行われているのがわかります。仮に声帯の全長が2cmだとすると、この図では1cmのみ使っているイメージですね。これがまさに”声帯を短く使って発声する”ということです。

”イメージはわかったから、実際にどうしたらいいの?”・・・そうですよね。今回このシリーズの最終回ということでトレーニング方法の説明までするつもりでしたが、前置きだけで結構な量になってしまったので続きは次回にさせてください。勿体つけてるようですみません。。。

高音の発声を目指す皆さんは、この”Yの字”のイメトレから始めてみてください。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.