広瀬香美のボーカル・レッスン 第3回は”正しい音程で歌おう”です。どんなによい声で歌っても音程が外れてしまっては”音痴”ということになってしまいますので、やはり音程は大事なポイントです。

広瀬流では音程へ至るにはステップがあり、前回の3ステップに加え、

4. 大声
5. 笑顔
6. 音程

という段階を経て正しく音程がとれるようになるとのことで、IKKOや荻原次晴に大きな声を出させたり、笑顔を作って歌ったりといった練習をさせていました。


-- 大声を出す、笑顔で歌う

”大きな声を出す”、”笑顔で歌う”が大切であることについては歌屋もまったく同意で、当方のレッスンでも”うぉーぃっ”と大きな声を出したり、口角を上げて笑顔で歌うことで音の響きが違うことを確認したり、といったことを行っています。

ただこれってなかなか簡単ではないんです。言ってもIKKOはバラエティに出まくっている第一線のタレント、荻原も超一流アスリート兼タレント、唯一素人の女子大生にしてもオーディションを勝ち抜いた逸材ですから、言われたことがすぐできてナンボの世界で生きるこの方達にとってこの程度はたやすいことでしょう。

でもこれがその辺を歩いている40~60代を3人連れてきてやらせることを想像してみてください。普段ささやくようにしか声を出さない女性に大声を出させる、笑顔なんかここ30年見せたことのないおっさんに笑顔を作らせる、これがどれだけ難しいか。。。ですのでまず”大声を出す””笑顔を作る”そのための方法を教えていただきたいです。


-- ハフハフ発声法???

”それでは犬のようにハアハアと息をしてみてください”との指示に素直に従う生徒達、少しでもボーカルを勉強したことのある人であれば”あードッグブレスの説明ね”と誰しもが思うこの場面、広瀬講師からの説明は驚くべきものでした。

広瀬流ハフハフ発声法・・・犬が暑くて舌を出しながらハアハアしているシーンを思い出し同じ様にハフハフすることで、のどの奥の上側が冷たくなる感覚をつかむ。

???わかりましたか?実はこれ言いたいのは”軟口蓋(なんこうがい)に音を当てる”ということですね。確かに”軟口蓋”という言葉は難しいので、当方のレッスンでは”上顎の奥の方の柔らかいところ”と言ったり、簡単なイラストを書いて説明したりしていますが、多分ハフハフしなくてもわかってもらえるかと。そもそも発声してないのに発声法って?


-- イントロを使った歌い出し必勝法

”私出だしでいつも音が外れるんです”とIKKO、対する広瀬講師の回答、”イントロの中に出だしの音を見つけて、それを口の中で発声しておく”。

これかなりの難易度で、さすがのIKKOも戸惑ってましたね。まだIKKOが挑戦している”恋の季節”はイントロの最高音=出だしの音なので捕まえることができますが、素人がおいそれとできることではありません。

また実例として広瀬講師の持ち歌が挙げられていましたが、プロ歌手は同じ歌を何千回と歌うわけで自分の全持歌についてイントロのどの音が出だしの音か覚えておくことはできても、ちょっとカラオケで歌う人にとってはハードル高すぎる。。。

とは言え出だしの第一声が大切なのは確かなので、そこを外さないため歌屋流のオススメは以下2つ。

1. 出だしを歌い出す時の身体の感覚(喉の感じ、力の入れ具合)を覚えておく
2. 前の音からの繋がりを意識、その差を感覚として掴む

例えば”恋の季節”の場合、タンタタン・タタタ・タンタタン・タタタというイントロが2回繰り返された後歌に入りますが、歌に入る直前のタタタ3つが下がってくるのに対して、”忘れ”の”わ”は結構高いところに跳ね上がるイメージなんです。

ですので下がってくるのにつられて低い音から入らないよう、力加減としてはやや張る感じ、あとイントロから歌に入る部分の”・・・タタタわっすれ”を1つのメロディとしてイメージするとよいでしょう。

これだとイントロで1つの音を捕まえるのではなく全部を口ずさんでその流れで歌に入ることができ、リズム・ノリの面でも有効、これも難しい出だしのタイミングを外さないためにもオススメです。

さらに上記2つはハモリを取るのに大変役立ちますので、ハモリで苦労されている皆さんはどうぞお試しください。


-- ド・レ・ミ・・・ドを紙に書いて張る

それを見ながら”きらきら星”を歌うそうです。えーと、単純な疑問として1オクターブ超えた歌の場合はどうしましょうか?

・・・こんなにたくさん書くつもりではなかったのですが。。。それではまた。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.