先日ご紹介した広瀬香美のボーカル・レッスンですが、当方の生徒さんも皆さんご覧になったようで、レッスンの際番組で紹介された内容につきいろいろ質問を受けるようになりました。

そこで今後当ブログにおいて、毎回の番組で紹介されたレッスン内容につき検証を行なっていきたいと思います。

第2回目のタイトルは、広瀬流「カラダで歌う」発声法~3つのポイント~です。カラダで歌うための3つのポイントとして、以下が紹介されました。

1. 声の出発点は”お尻の穴”
2. ”キリンの首”になる
3. 声を”頭上の風船”に届ける


-- ”キリンの首”、”頭上の風船”

これらのたとえは、過去当ブログにて”頭声の発声方法”として高音を出す際は”声帯から出た声が真上に進み頭の中を通り抜け、頭のてっぺんから声が出る”と説明したものに当たるでしょう。

当ブログでは他に”呼気のスピードを上げる””後頭部から声が抜ける”といった表現を用いましたが、具体的に”キリンの首”、”頭上の風船を割る”、”風船を後ろに持っていく”といったたとえを使ってわかり易く説明されているところはGOODです。これは見習いたいですね。

一点広瀬流と歌屋流で異なるところとして、歌屋ではこの発声法を高音の発声をする場合と位置付けています。広瀬香美の一連のヒット曲である、”ロマンスの神様””ゲレンデがとけるほど恋したい”といった歌を歌う場合は頭のてっぺんから声が出るこの発声になるでしょう。

逆に福山雅治が低音域で歌う場合の発声では、”キリンの首”にもならないし”風船を割る”こともないですよね。番組では特に説明がありませんでしたがどうなのでしょうか?


-- 声の出発点は”お尻の穴”?

これについて”発声の出発点は喉ではない”という点はまったく同意ですが、歌屋流では発声の出発点は”丹田”としています。

腹式呼吸は丹田を意識して行うと当ブログでも説明していますが、これをそのまま歌に取り入れブレス&発声の起点を共に丹田に置くことで、1フレーズを歌う際のブレス->第一声発声までを丹田に意識を集中することができます。

歌う際には音程や歌詞や表現といった考えなければならないことはたくさんありますので、その意味でも意識しなくてはいけない点が少ない方がよいと思いませんか?

もちろん発声練習の際など”お尻の穴”を意識してみて声が出るようであれば、取り入れてみるのもよいでしょう。特に上でも書いた高音発声には効果があるかもしれません。


-- 歌うときも”お尻の穴”を意識する?

ただ番組では歌詞カードに”お尻の穴”のイラストまで入れて実際に歌う時にそれを意識するとのことでしたが、これはどうでしょうか。

歌を歌う際に意識すべきことがたくさんあることは上で書きましたが、その中でも”歌詞のイメージを描く”ことが多くを占めることはご理解いただけるでしょう。その時に1ミリでも”お尻の穴”をイメージしたらせっかくの美しいラブソングも台無しです。福山雅治”桜坂””Squall”を歌っているときに、”お尻の穴”を意識しないでしょう(毎々引き合いに出してスミマセン)。

それにしてもNHKの正味20分程の番組の中で、何回”お尻の穴”という言葉が出てきたのか。おそらく記録に残る放送ですね。

では今日は3回目の放送がありますので、皆さんお楽しみに。

歌屋ボーカルスクール 
♪Singing songs changes your world.