ヒノモト君は中学2年生、ちょっと気が弱くて人見知りのところがあるけれど、真面目でまわりの評判もよい、いわゆる普通のいい子です。

最近ヒノモト君にはちょっとした悩みがあるのです。

近所に住んでいる同級生のナカクニ君、小さい頃から身体は大きいけれどそれほど目立つ子ではなく、正直ちょっといじめちゃったりしたこともあったけど、小学校の頃は仲直りして勉強を教えたり、結構お世話してあげていたのです。

ところが中学に入り急に成長したナカクニ君、まわりの友達やヒノモト君にもちょっかいを出すようになりました。身体の小さい友達をいじめたり、ヒノモト君が大事に飼っていた魚を”これは俺のだ”と持って行ってしまったりするのです。

ヒノモト君はひどいなと思いましたが、ケンカはしたくないのでできるだけ気づかないフリをしていました。

そんな時昔からの仲良しで、この辺で一番力のある米屋のコハマ君がヒノモト君に声をかけてきました。”もし揉め事があるなら俺が助けてやるぜ”。ヒノモト君は喜びました。”ありがとう、よろしく頼むよ”。

コハマ君は続けました。”OK。でも俺たちがケンカに行くときは手助け頼むぜ”。

ヒノモト君は困ってしまいました。ヒノモト君は家で”暴力は絶対にいけません”と言われていたし、もともとコハマ君とケンカしてこっぴどくやられた時、”もう2度とケンカはしません”と誓わされていたのです。

”ぼく、ケンカはちょっと・・・”、と戸惑うヒノモト君にコハマ君は言いました。”困った時に助け合うのは当然だろ。あっ別にいやならいいんだぜ。自分のことは自分で守るんだな”。

ヒノモト君は頭を抱えてしまいました。”コハマ君に守ってもらうのか、自分で自分を守るのか、どっちにしたらいいんだろう・・・”。

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