歌が上手くなるブログ@横浜

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2011年04月

前回は声の出るしくみ全体について説明しましたが、今回は声帯にスポットを当ててもう少し詳しく見ていきます。

まず声帯のある場所ですが、意外と正確に知っている方は少ないかもしれません。指先で軽く喉に触れ、”あー”と発声した時一番ブルブルと震えているところが声帯の位置です。また前後のポジションとして声帯は前の方に位置し、食道はその後ろ側を通っています。

ちょうど喉のところで声帯のある肺への道と胃に繋がる食道とが前後で2つに別れていて、食べ物など飲み込んだ際は肺への道は蓋で塞がれてそちらへ入らないようになっています。少し前にむせる話をしましたが、何かの拍子で食べ物などが肺への道へ入ってしまうとそれを急いで排出しようとしてむせるという現象になるのです。よく出来ていますね。

声帯の大きさは1.5~2cm程、女性より男性の方が一般的に大きめで、やはり身体の大きい方は大きめとなるようです。またオペラ歌手のようにものすごく声量のある人は特別大きな声帯なのか、というと決してそんなことはなく、声帯そのものは普通の人と特に変わったところはないそうです。やはり声は響かせることが大切なのですね。

さらに声帯のイメージを掴むため、指を使って声帯の動きを模してみましょう。まず指でVサイン(ジャンケンのチョキ)を作り、手のひらを下向きに指先を自分の方に向け、喉を挟むように喉の前に置きます。

この状態から”あー”と発声しながら指を閉じます。そしてブレスの際指を開き最初のVサインに戻します。これを数回繰り返してください。この指の動きが正に声帯の動作そのもので、これに前回書いた震えが加わったのが発声時の声帯の動きなのです。

少々マニアックな話になってしまいましたが、実際に歌う場合の発声で、高音、裏声、柔らかい声、その他いろいろな声を出そうとする際、声帯の動きをイメージすることは大切なポイントとなります。闇雲に歌うばかりでなく、時には自分の出している声と声帯の状態を観察して、それをフィードバックすることがよい声で歌うために役に立ちますので、どうぞ一度お試しください。

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♪Singing songs changes your world.

今回から何回かに渡り、発声のしくみについて説明していきます。”そんなもの知らなくてもちゃんと歌えてますけど”という方も、少しの間お付き合いください。より上手く歌うためのヒントになることもありますし、歌えてはいるけどどこかしっくりこないという方にはきっと役に立つと思います。

さて、声はどうやって出るのでしょうか?多分多くの方は”声帯が震えて声が出ます”とお答えになるでしょう。その通りなのですが、もう少し細かく区分けして以下3ステップで発声のしくみを捉えてみたいと思います。

1. 肺から空気が吐き出される
2. 1.によって声帯が震え音が出る
3. 2.で出た音が咽喉、口中、鼻腔等に共鳴する

よい発声とは上記3つが全て適切に行われる必要があります。その要となっている2の声帯の震えですが、なぜ声帯が震えると音が出るのでしょう。

よく鈴虫が羽を擦り合わせて鳴くように声も声帯を擦り合わせて出すと誤解されるようですが、実際には拍手のように左右の声帯がぱちぱちとぶつかり合うイメージになります(正確にはこれにうねりが加わります)。

さてこの声帯での拍手、どの位の速さで行われると思われますか?正解は1秒間に数百回です。少し前に実際の拍手の速さでギネス記録を持つ人が話題になりましたが、せいぜい1秒間に10数回ですので(それでもすごいけど)比較にならない速さです。

皆さんが何も意識せず話したり歌ったりしている時、声帯はものすごく精密でかつ過酷な仕事をしているのです。たまにはそんな声帯に意識を向けて、できれば普段から無理な発声や喉に悪い環境などは避けるようにしたいものです。いつまでも健康で若々しい声をキープしていきましょう。

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先日ある生徒さんから、”ボイトレすると喉を開く癖がつくので、風邪をひきやすくなると聞いたのですが本当ですか?”との質問を受けました。

正直これには少々面食らった感じです。以前こちらのブログで”歌を習い始めて喉が丈夫になったのか風邪をひかなくなった”というエピソードをご紹介したことがありましたが、”風邪をひきやすくなった”というのは聞いたことがありません。

初耳なので完全否定もできず、その場では”それは聞いたことがないですし、そんなことはないと思いますよ”と回答するに留まりました。

後から考えて、無理なボイトレで喉を痛め風邪をひく、カラオケの機会が増え人混みなどの悪い環境から風邪をうつされる、などの理由を思いつきましたが、いずれもボイトレで喉を開くからというのは考えられないです。

ただ”ボイトレで喉を開く”ことで起こる現象として、”食べ物などでむせやすくなる”というのはもしかしたらあるかもしれません。

以前こちらのブログでも何度か説明していますように、歌の中で腹式呼吸を行う際呼気は一瞬で脱力してお腹に空気を戻すイメージになりますが、これと喉を開くことがボイトレによって習慣となると、ご飯を食べる際吸い込むような食べ方、極端に言うと箸に乗せたご飯が唇に触れるやいなや口中に吸い込まれていくような食べ方をする方はむせやすくなることがあるようです。

もしろんこれはご飯をゆっくりと食べればよい話で、ボイトレにとってはとんだとばっちりです。マナー上からも健康のためにも、食事はゆっくりとりましょう。

ということで、どうぞ皆さん安心して歌の練習に励んでいただきたいと思います。

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