歌屋ボーカル研究所

   歌屋ボーカルスクール(JASRAC 契約店) オフィシャルウェブサイト

遅くなってしまいましたが、2021年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

おそらく1年前には誰も想像し得なかった2020年の生活、そしてまた新年早々に緊急事態宣言の発令となりました。酒類を提供する飲食店の閉店時間も22時から20時とされましたが、これはある意味夜の大人の世界の消滅とも言える事態でしょう。当方的にはそこから生まれる歌、そこで歌われてきた歌の消滅でもあります。

とは言えこうなってしまった以上もうジタバタしても仕様がないのでここはじっと我慢の子でいようと思います。ただこれがいつまで続くのかがわからないというのが一番つらいのですが。

一方何の根拠もなく希望的観測で、今年の夏にはこの事態はすっかり収束していて”ああ、この1年半は辛かったなぁ”と言っている皆の笑顔がある、というイメージを持っています。そのイメージを持つことでもう少しの間辛抱しようと。

とにかく一番大切なのは命を守ること。人はあらゆる過酷な状況を乗り越えて今日まで生き残ってきています。この辛い状況もきっと乗り越えることができるはずですし、その先には素晴らしい未来が待っていると信じています。どうか皆さんご無事で。

ここにきてコロナの感染者数がまた増えて来てます。当面with coronaでの生活を強いられそうですが、この先忘年会シーズンで飲食関係の皆さんは本当に大変ですね。

さて私は若い頃から緩く続けているバンドがあって、年1回のライブ、そのための練習として月1回程度のスタジオ入りをずっとやってきたのですが、やはりコロナの影響で今年は全く活動無しの状態でした。

そんな中”オンラインセッションなら各自家にいながら皆で演奏ができる”という記事を見つけ、これはいいぞ!と早速試してみることにしました。

使用したのはこちら。

YAMAHA SYNCROOM
https://syncroom.yamaha.com/

天下のヤマハさんがオンラインセッション専用に作ったもので現状無料で使用可能。

まずはウチのバンドのメンバーはこの手の新しいものに疎いおじさんが多いので受け入れてもらえるか心配でしたが、やはり皆で音を合わせたいとの熱意ですんなり導入決定。

そして各自環境を整えスケジュールを決め実施した初のオンラインセッション・・・は惨憺たる結果に(笑)。音切れ、遅延、雑音、音量のアンバランス、その他マシントラブル等のオンパレード。期待していただけに、”ああ、やはりこの程度のものか”と皆少々落胆気味。

それでもやはり皆で演奏できるのは楽しく、その後各自環境等を改善して数回セッションを行った結果、”ほぼ問題なく演奏でき、スタジオよりいい音で録音できる”レベルに達することができました。

ということでこれはユニット・バンドをやられている皆さんにオススメです。以下にYAMAHA SYNCROOMを導入・使用するにあたってのポイントを上げておきます

1. 高速回線&有線でのネット接続は必須
最初光+Wi-Fiで試してみて上記結果だったため、有線にしたところずいぶんと改善されました。以下にSYNCROOM用の回線チェッカーが提供されています。

回線チェッカー
https://webapi.syncroom.appservice.yamaha.com/ndroom/static/calc_condition.html

こちらで見ると無線の場合は折れ線グラフがジグザグになるのに対し有線だとほぼ一直線で天井に張り付く状態となります。回線は速度だけでなく安定性が重要なようです。

普段Wi-Fi環境の方もルーターに有線のジャックがあれば、必要な長さのイーサケーブル(CAT7以上がオススメ)を用意することで有線接続が可能となります。

またメンバーの中で一人だけWi-Fiを使用しているといった場合、その遅い回線の人に引っ張られる傾向が見受けられるので全メンバーで環境を整える必要がありそうです。


2. 最初はPCのマイクでもOK、できればオーディオインターフェースを用意
とりあえず最初はPCのマイクでモニターはヘッドフォンで取ればOKです。そこで行けるとなったらオーディオインターフェース(マイク・楽器をPCと繋ぐための機器)を用意しましょう。オススメは以下の通り。

●マイク一本とギターのみといったシンプルな構成向け


●さらに追加でマイクや楽器を接続したい場合はこちら


●以下のようなマイクとセットになっているものもあります




なおオーディオインターフェースを使用する際Windows PCの方はASIOドライバを使ってください。よくわからない方はSYNCROOMの設定の際こちらを選択すればOKです。


3, ビデオはZoomやFacebookのRoom、LINEのミーティング等を使用
SYNCROOMは音声のみなので画像が欲しい場合は他の仕組みが必要となります。

ビデオは各社から無料で使用できるものが提供されていますが、それぞれメリット・デメリットがあります。

・Zoom:一番知られていて誰でも使用できるが、1対1より多い人数の場合無料だと40分の制限がある
・Facebook:参加メンバーはアカウント無しで利用可能だが、使い勝手が今一つ
・LINE:使い勝手はよいが参加メンバーはLINE利用者のみ、かつ年齢確認が求められそれに対応しているのが大手3大キャリアもしくは指定回線業者数社のみ

もちろん音声のみでセッション可能ですが、トラブルの際やその他で画像があった方が便利ですし何より顔が見えた方が楽しいです。ただし音ズレしますのでアイコンタクトとかはできません。


4. 楽器を弾ける環境、特にボーカルは歌える環境が用意できるかがポイント
あるバンドにSYNCROOMを提案したところ”家で歌えない”という理由で却下になりました。確かにそうですよね(笑)。またエレキギターやベースなどの電子楽器は2. で説明したPC等のマイクを使用する場合はアンプから音を出す必要があるので、不可であればオーディオインターフェースを使用しましょう。


5. マニュアル、Q&Aにしっかり目を通す
SYNCROOMのサイトにはチュートリアルビデオやマニュアル、Q&A等充実してますので、多くの問題はこちらを参照することで解決のヒントが得られると思います。


いろいろ敷居が高いこともあるかと思いますが、皆で音を合わせたいバンドの方は試してみるのがオススメです。もちろん皆で一つスタジオに集まって顔を見ながら演奏できるに越したことはないので、一日も早くそんな日が戻ってくるのを切に願っております。

少し前に昭和の時代に流行った曲が令和の今の状況にマッチしているという記事を書きましたが、今日は逆に昭和には今の常識からしたら考えられない歌詞の曲があったお話を。

海援隊 ”母に捧げるバラード”(J-Lyric.net)

今なおテレビで活躍されている武田鉄矢が率いていたフォークグループ”海援隊”の大ヒット曲。武田鉄矢はこの曲で紅白に出演、その後『幸福の黄色いハンカチ』で俳優デビュー、『3年B組金八先生』でテレビドラマの主役を務めこちらも大ヒット、というのは皆さんご存知の通り。

さてこの『母に捧げるバラード』ですが、そのほとんどが武田鉄矢の語りで歌部分がほんの少しという大変珍しい曲で構成は以下のようなものです。

1.語り:母への想いを独白
2.歌:6小節ほどのごく短い歌
3.語り:母の鉄矢に対する叱咤のセリフ、この曲の大部分を占める
4.歌:上記2.のリフレイン

注目すべきは上記”3.語り:母の鉄矢に対する叱咤のセリフ”の部分。学生のテツヤに対する叱咤のセリフが延々続き、最後には以下のような強烈なフレーズが飛び出します。

-- 以下歌詞引用 --
死ぬ気で働いてみろ、テツヤ。働いて、働いて、働きぬいて、
遊びたいとか、休みたいとか、そんなことおまえ、
いっぺんでも思うてみろ。そん時ゃ、そん時ゃ、テツヤ、死ね!
それが、それが人間ぞ。それが男ぞ。
-- 引用終わり --

現代の”働き方改革”の考え方からしたら一発アウト、モラハラ認定間違いなし(笑)のフレーズですね。でも当時この曲がヒットした=皆このセリフに共感しここに母の愛を感じていた、すなわちこれが当時の常識であったのです。やがてそこに疑問を抱く人が増えるに連れその意識が変化し”働いたら休む”というのが現代の常識になった、と言えるでしょう。

つまるところ”常識は変化するものでありそれを盲信するのは危険”ということですね。その時の常識に従って正しいことをしているつもりが、後世に振り返ってみたらとんでもない暴挙だったなんてことも多くありそうです。マスク警察然り、自粛警察然り。。。

”常識を疑え”。なかなか難しいですが、やはり大切なことのようです。歌い方も然り、と最後ちょっと強引すぎ(笑)。

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