歌屋ボーカル研究所

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今年もいよいよ残すところ数日となりました。あまりに時の経つのが速くて去年の紅白で米津玄師が”Lemon”を歌っていたのが昨日のことのようです。それでも元号が令和になったり台風で大きな被害が出たりとずいぶんいろいろなことがありましたね。

さて今回はまた声に関するちょっと面白い記事を見つけましたのでご紹介したいと思います。

ダイヤモンド・オンライン
「声の力」を侮ってはいけない!性格・容姿・寿命まで変わる理由

タイトルだけだと歌手の方が書いたかのようですが、著者プロフィールを見るとなんとお坊さん!!しかもペンシルバニアやプリンストンといった大学で学び後に大学教授をされていたという方のようで、いったい「声の力」について何を語るのでしょうか?

この記事で著者が紹介している”声”は大きく分けて以下の2つになります。

1.オーセンティック・ヴォイス
これは『8割の人は自分の声が嫌い』(KADOKAWA)の著者で声の研究者である山崎広子氏が提唱されているもので、人それぞれが持つ本来の声ということだそうです。大半の人は自分の「本物の声」を見失っていて、これを取り戻すことで健康面はもちろんのこと、性格から容姿まで変わってくるそうです。

2.念仏を称える声
こちらは著者ご本人の読経の際の経験をもとに書かれています。長時間に及ぶ読経という激しい修行においてある時点でランナーズ・ハイのような疲労感が消え意識が変わる経験は、沈黙の坐禅ではない「声の力」によるものであり、また法然上人や親鸞聖人が長生きしたのもやはり「声の力」ではないかとしています。

ここまでは歌とは関係ないのですが、最後に著者はこの記事をこう結んでいます。

以下引用-----
宗教的なことだけではなく、詩吟、長唄、謡曲、コーラスなどを趣味にしておられる方も、発声の仕方に意識を向けることによって「命の声」が回復され、身心の健康増進に確かな効果があるのではないかと思います。私たちは、「年を取って、アタマを使わなければボケる」などとよく口にしますが、実はアタマ以上に使う必要があったのは、声ではないかと思うのです。
引用終わり-----

いかがでしたでしょうか。このような権威ある方も仰っているのですから、やはり声を出して歌うことは良いこと尽くめのようです。2020年もせっせと声を使って歌っていきましょう。

ということで今年1年ありがとうございました。

身の回りの全てのものは時代とともに進化しています。電化製品、自動車、PC&スマホ、etc... ではボーカルはいかがでしょうか?マイク一本持って歌う、というスタイルはあまり変化していないように思えます。

もちろんマイクそのものも今はワイヤレスが主流ですし進化していると言えますが、実は見えないところでボーカルにも様々な変化・進化が起こっているのです。

ボーカルのレコーディングの際、生の声に対して様々な加工がなされるのは皆さんよくご存じでしょう。リバーブはもちろん、音質を変化させるイコライザー、音圧を上げるためのコンプレッサー、その他音程補正なども(笑)。

そしてそれがライブにおいても使用されるようになってきており、そのための機材もプロが使う何十万もするものから非常に安価で手頃なものも出回っています。

そこで今回はその手頃な機材の中から”マイクプリアンプ”をご紹介したいと思います。

”プリアンプ”という言葉はその名の通り”プリ=手前の”+”アンプ=増幅器”ということでマイクとPAの間に置いて音を増幅させるものですが、ただ大きくするだけでなくそこで様々な”味付け”も行うのです。



おそらくマイクプリアンプの中で最安値の部類に入ると思います。現在は生産中止ですが中古が数千円で入手可能。レビュー等では”物凄くいい”という声と”ノイズが多く使えない”といった声が聞かれますので、もしかしたら当たりはずれがあるのかもしれません。音の変化としては軽く明るい感じになる印象でさらにlow cutボタンもあるので、重くモッサリとした声を軽めにする効果が期待できます。





こちらは現在も生産・販売されていて価格は1万円前後です。用途に合わせたプリセットが用意されていてボーカル・ギター・ベース等の切り替えができます。ボーカルを使用した印象ではしっとり、そして厚みが増す感じで、しっとり系のジャズボーカル等に合うと思います。





上記と同じART製ですが、こちらにはコンプレッサーが追加されていて中央のツマミでかかり具合を調整することによりボーカルに厚み・迫力を増すことができます。コンプレッサーの効果については別途書こうかと思いますが、多分詳しい方がどこかで分かりやすく説明されているかと思います(笑)。


実は上記3製品には共通点があって、それは”真空管”を使用していること。今の皆さんには馴染みがないでしょうが昔のテレビ等には必ず入っていた部品で、現在でもちょっとしたギターアンプ等には”真空管”が現役バリバリで使われているのです。これだけ技術が進歩しても真空管にしか出せない温かみ・味わいみたいなものがあるのですね。

さらに興味深いのは真空管そのものにも個性があってこれを換えることで音も変化すること。ロシア製はパワーがあってクッキリ、スロバキア製は柔らかみ・温かみがある、日本製はノイズが少なくて・・・みたいなことをやってるとホントにキリがないですね。

興味ある方、好奇心旺盛な方はお試しください。




英語の発音に関して面白い記事があったのでご紹介します。

「英語は口のどの部分から発音しているの?」ネイティブスピーカーも感心していた図

ここで着目したいのが以下2点。

1.k,gの音を舌の最後部で作っている
日本語で例えば”学校”と発声する場合、”が”の音は喉を一度詰めてそれを破裂させることで作っていますよね。つまり日本語の”か”や”が”は喉で音を作っているのです。

それに対してこの図を見ると英語のk,gは舌の最後部、つまり日本語より前で作られているのがわかります。

これに関しては思い当たる節があって、Beatlesの"Come Together"には”got"という単語が何度も出てきてJohn Lennonは”ガッ”に近い発音で強く歯切れよく歌っているのですが、これを日本語発音で”ゴッ”と歌うと弱々しくてどうにもさまにならないのです。

今年発売された、Beatles『Abbey Road』50周年記念エディションより"Come Together"。


でいろいろ調べて発声する場所が違うということがわかり、当ブログで以下にまとめております。
悩ましい英語の発音問題・・・でも大丈夫!その3

この曲に限らず英語の鋭いg,kの発音を出したい場合は試してみるのをオススメします。日本語に似た音なのだけど出し方が異なるということで最初は戸惑われるかもしれません。


2.rの音をlと同じ場所で作っている
日本人が苦手とする代表的な発音のlとr。皆さん中学で”lは舌先を上あごと前歯の境目に軽くつけて、rは舌を丸めて上あごに付けずに”みたいに習ったのではないでしょうか。

ただそれだとrはlより後ろで発音する感じになりますよね。実際私も歌にrが出てくると舌を後ろに引いて喉の奥でこもった音を出すようにしていたのですが、今回これを見て目から鱗でした。

しかもrの次に来ているのがシュやジュの音ですから本当に舌先で出しているイメージで、これを習得するのには少々時間がかかりそうです。

一点気付いたのは、日本人がrを発音しようとすると”舌を丸めて”という動作・意識が入ることでlに比べ一瞬タイムラグが発生するように感じるのですが、もしlとrが同じ場所で発声できるならこれが解消されるかもしれません。

もし今度ネイティブに会うことがあったら是非確認してみたいと思います。


ということで今回は英語の発音の話でしたが、あくまでも当方の基本姿勢は”英語の歌は発音にこだわらず歌おう”です(笑)。

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